旅行4日目となる最終日は大分の寺を参拝します。
中津市というところにゆきました。
34℃くらいの暑い日でした。
最終日を終えて、3泊4日で費用は 80,000 円くらいでした。
移動距離を考えたら安いでしょ。
そろそろ貧乏旅行のノウハウが身についてきた気がする。
博多のカプセルホテルを4:30に出発して、
2時間ちょいかけてJR中津駅へ。
7:30に着いたんだけど、乗りたいバスは8:30出発。
小説読みながらコーヒー飲んで時間つぶし。
バスに揺られること30分。
中島というバス停で降りた。超晴天。
今日の目的地は羅漢寺という山奥のお寺なのです。
途中にあった道の駅で、目的地への道を聞いて、ただ歩く。
どこだ、ここは。
歩くこと30分、旧参道と呼ばれる道があらわれた。
目的のお寺は山の中腹にあるため、ロープウェーが整備されている。
だが、お寺好きは参道を歩くのだ、というか登るのだ。
木立の隙間から山が見える。
というか、山しか見えない。
日陰の涼しさだけが救いだった。
登る、登る、蝉が鳴く、鳴く。
汗滴る。
道中、蝉がノドにぶつかってきたり、くもの巣を何度も破ったり、もう大変。
15分くらい旧参道を歩くと、やっとお寺の一角、仁王門にたどり着いた。
山門からがまた長い。
急な石段をひとつひとつ登る。
汗まみれになった頃、岩肌に埋め込まれた千体地蔵のお堂が見えてきた。
岩に寄りかかられているような山門がその隣にある。
なんか、すごいお寺に来てしまったなぁ。
空の青と、山の緑と、石碑。
俺の時間がこの空間に吸い込まれてゆく。
岩のトンネルの向こうに本堂があった。
本堂の裏手には里山を一望できる東屋が。
山々、自然を目の前にして、俺ってホント小さいなーと思った。
小ささを実感できて、涙腺がゆるんだ。
鐘楼も岩山にすがる様に建っている。
そびえ立つ自然に人はすがって、祈って、生きている。
お寺の和尚さんと話していると、
「あなた動きやすい格好、動けそうな体格してるから、帰りは不動坂で帰りなさい」
と言う。
よく分からないけど、そのルートで帰ることにした。
この判断が、間違いだった。
・・・道はどこだ。
このルートで唯一の収穫はこの風景。
写真で見返すと絶景だが、撮影した時はそれどころじゃない。
道が細くて、片方絶壁で、命綱無くて、死と隣り合わせ。
かすかに見える岩のひとつひとつに、ゆっくりと足を据える。
一歩一歩、降りる。
それでも一回、足を滑らせて尻餅をついた。
片側は落ちたら成仏コース。
俺は大分の山中で死ぬのかと、転んだときマジで思った。
やっとゴール。
暑いのに、冷たい汗が吹き出る。
ゴールにあった不動坂の説明書き。
危険を伴う箇所!?
頼むよ和尚・・・
帰り道、道の駅でビールとから揚げで祝杯。
生きてるって、ビール飲めることなんだね。
さらば、なかつ。
さらば、はかた。
帰りの新幹線は連休最終日ということもあって満席だったよ。
ワンカップ2杯のんで、小説読んで、眠って、5時間経ったら東京に着いてた。
日本っていろんな所が近いな。
今回の旅も、楽しかった。
旅をすると、今の自分のサイズが分かる。
長崎はすごい街じゃった。
あとで長崎の街写真を残そうと思います。
(日焼けしたわ。)